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今ひとたびの京都観光 - 評価コンサルオフィス・ケン/桂健二

 

2020年の東京オリンピックに向けて観光立国をめざし、順調に、訪日外国人数はJNTO推計値で2017年2869万人、前年比19%の伸び率となっています。2013年に初めて1000万人を超えてから4年間で約2.8倍と右肩上がりの増加となってきています。とりわけ中国(735万人・15%増加)と韓国(714万人・40%増加)からの訪日客数はいずれも700万人を初めて突破、台湾(456万人・9%増加)、香港(223万人・21%増加)を加えた東アジア4市場で約7割強を占めています。ちなみに米国からは137万人と前年比10%の伸び率となっています。

 

特に京都観光は国内外ともに日本国内の訪問地区の好感度トップにランクされ観光客数の増加は顕著なものがあります。京都観光総合調査によれば、2016年度に観光消費額が1兆円を超えて2020年度目標を4年前倒しで達成、宿泊客数1,415万人(対前年比3.9%増加)と過去最高、うち外国人宿泊客数318万人(同0.6%増加)と過去最高となりましたが、反面、無許可民泊宿泊者数は約110万人と推計されています。このため京都市では「民泊」の適正運営の確保のための条例を制定(平成30年6月15日住宅宿泊事業法施行)して観光都市としての環境整備に注力しています。京都市における国際会議開催件数も2016年度269件と5年間で倍増しています。これには、宝ヶ池の国際会議会館のみならず京都御苑内に創設された京都迎賓館が大きな寄与となっていると推察されます。

 

と、言うわけではありませんが4月上旬に私も昨年に続き京都を訪れました。今年は桜の開花が1週間以上早まり葉桜シーズンとなってしまいましたが、醍醐寺(しだれ桜は満開)、仁和寺(御室桜は若干残っていました。サトザクラの品種である御衣黃桜・淡緑色の花、楊貴妃桜・淡紅色の花が満開でした。)と世界文化遺産を巡り、最後に今ひとたび、京都迎賓館を訪問いたしました。正面玄関扉は樹齢700年の欅の一枚板や「藤の間」の舞台扉に施された「キリカネ」の模様の輝き、「桐の間」の漆塗座卓、全長12メートル漆の一枚仕上げの輝き、「五七の桐」が座椅子の背面蒔絵および正面玄関屋根長押に描かれています。そう言えば京都迎賓館(Kyoto State Guest House)の入館券の表面に「五七の桐」が描かれています。昨年と異なりこのような細やかな事柄に興味が惹かれました。

 

鑑定評価にあたっても評価対象の確認に何度も足を運び、確認の都度、新しい発見があったことを思い出すとともに、鑑定評価作業にあたっての重要な基盤のひとつであることを再確認いたしました。

 

 日新、日日新、又日新。 格物致知。 (儒教・四書五経のひとつ「大学」より)

 

評価コンサルオフィス・ケン

不動産鑑定士 桂 健二

株式会社ビル経営研究所の「週刊ビル経営」より転載(許諾済)


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