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東京ドームは何坪あるのか―鑑定法人エイ・スクエア/菅原 健

 

長く不動産業界に身を置いていると、面積は「坪」でないとどうもしっくりこない。しかし、メートル法を採用している我が国では公式文書で面積を坪のみで表すことはできない。鑑定評価書においても単価は1㎡あたり○○円と表記されるのだが、これが私には困りもので一々「坪」に換算しないと気が済まない。私の場合、土地単価は勿論、賃料単価、建築単価、マンション分譲単価等々においてその価格が妥当であるかどうかの直感的な判断は「坪単価」でないとできない体質になってしまっているため、電卓が手放せない。

 

東京ドームは何坪あるのか

 先月東京ドームで広島カープが優勝を決めたが、テレビなどではこの東京ドームの面積が広い土地の尺度としてよく使われる。例の「東京ドーム○○個分の広さ」というやつだ。しかし、そもそも東京ドーム1個がどれほどの面積なのか、何度か足を運んでいる私でさえ分からない。ましてや野球に興味などない人や東京ドームを見たこともない人にとって分かりやすい尺度といえるだろうか。

 

調べてみると建築面積で約47,000㎡(約14,217坪)と判明した。結局「坪」が一番分かりやすかった。ちなみにサッカーコート1面は7,140㎡(約2,160坪)、オリンピックプールは1,250㎡(約378坪)だ。また、文部科学省の小学校設置基準によれば敷地面積9,900㎡(約3,000坪)が標準となっている(10,000㎡ではないところが面白い)。

 

 洋の東西を問わず長さの単位は尺もフィートも身体の部分の長さから来ているそうだ。ところがメートル法は地球の大きさ(子午線の長さ)からきている。これが○○㎡では直感的に面積が把握できない原因かもしれない。昔ゴルフコースの距離表示がヤードからメートルに変わった時期があったが、当然ゴルファーからは身についている距離感が狂うと不評でまたヤード表示に戻った。

 

メートル法は度量衡の国際標準でありこれを否定するつもりは毛頭ないが、国は他の尺度についても柔軟にその使用を認めてもよいのではないだろうか。実際多くの業界で尺貫法が使われているのであるから、マスコミも3.3㎡当たり○○万円などというのはやめて素直に坪当たり○○万円と言ってはどうだろう。そして小中学校でも尺貫法の存在を教えるべきだと思う。太古の昔から度量衡制度は政治の重要な政策課題であり続けている。すなわち、尺度や単位はその国の歴史的文化であり、「坪」は私たち日本人のDNAにしっかり刻まれているのである。

 

街かどで「建築計画のお知らせ看板」を見つけるたびに、更地となっている土地を眺めては直感的に何坪あるか当ててみるのが楽しみの一つとなっている。

 

鑑定法人エイ・スクエア

不動産鑑定士 菅原 健

株式会社ビル経営研究所の「週刊ビル経営」より転載(許諾済)


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